中山徳幸《Change of dress》
2020
Acryl on canvas
305×305mm
中山徳幸《青空がいっぱい》
2017
Acryl on canvas
333×242mm
音楽を聴く時、その楽曲をリラックスするためだけに聴くとして、絵画にそれを当てはめて考えると、観る事で気分転換をはかる絵柄だと言える。 そこで耳にしたり見られたモチーフは心地よさをもたらすモノと理解されるだろうか。
歌は何かへの期待やときめき、または何かを失った悲しさに寄り添い、人々の感情を高揚させたり鎮めたりする。絵画にも同じ要素がある。 服を着替えるというタイトルがつく中山の新作 "チェンジ オブ ドレス" は特別に服を意識させる構図ではないが、ここに描かれた女性は服を着替えるということを暗示している。
時間、場所、立場、そして気持ち。髪型を変えて自分の心を洗濯するように、服を替えることにもさまざまな理由がある。 服の存在感を明らかにするタイトルを持つ作品だが、この服を着替える人物の周囲に流れる音楽を想像してみて欲しい。喜びに跳ねるリズムの音楽か、悲しい旋律をまとう音楽か、音楽も場に意味をもたらすだろう。服と音楽は人の心にコーディネートされる。 その人は服を替え、その人の心に合う歌が流れる、その絵画はどんな気分転換を我々に与えてくれるのだろう?
フィレンツェのルネッサンス絵画にインスピレーションの源を持ち、海外のアートフェアで人気を集めてきた中山徳幸の過去作と新作を合わせて展覧する、東京では7年ぶりとなる待望の個展となります。 この機会に是非ご高覧ください。
中山徳幸
1968 長野県生まれ
1993 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
個展
2005 イムラアートギャラリー (京都)
2007 Gold inside (ソウル・韓国)
「Noriyuki Nakayama 1999-2002」イムラアートギャラリー (京都)
2008 Galleri S.E. (ベルゲン・ノルウェー)
2012 イムラアートギャラリー (東京)
ガレリア表参道(長野)
2014 日本橋高島屋6階美術画廊X (東京)
新宿高島屋美術10階画廊 (東京)
2016 ART PROJECT 沙庭 (長野)
2018 「2018年度春季企画展 中山徳幸展 I wasn’t aware of your presence. 」
山ノ内町立志賀高原ロマン美術館(長野) 2020 「中山徳幸作品展 -Touch the strings-」ART PROJECT 沙庭 (長野)
主なグループ展
2004 「シェル美術賞展」代官山昼サイドフォーラム (東京)
2004 「NEW FINE ART LAB」ギャラリープラザながの (長野/~2005)
2006 「VOCA 2006 -新しい平面の作家たち-」上野の森美術 (東京)
2008 「N-ART展」ガレリア表参道 (長野)
2010 「Harmony Analysis : 中山徳幸 渡邊佳織」イムラアートギャラリー (京都)
2013 「Yamato Dynamics」Mizuma Gallery / GILLMAN BARRACKS (シンガポール)
「第3回N-ART展」ガレリア表参道 (長野)
2014 「第4回N-ART展」ガレリア表参道 (長野)
2015 「第5回N-ART展2015」ガレリア表参道 (長野)
2016 「第6回N-ART展2016」ガレリア表参道 (長野)
2016 「シェル美術賞 アーティスト セレクション(SAS)」 国立新美術館 (東京)
2021 「デッサン&ドローイング展」ガレリア表参道 (長野)
その他
2006〜2014 国内外の現代美術オークションに出品