宮原明日香《気孔はなにを話すのか?no.5》
パルプ紙、油彩
76.5x108.5cm
2024
宮原明日香
《気孔はなにを話すのか?no.7》
油絵具、パルプ紙
52x50cm
2024
宮原はこの数年、絵画の伝統的な材料でパルプ紙がどう変化・変容するかを主な関心ごととしてきた。紙に下地を塗り、線を描き、壁にかけるという絵画のプロセスを何度も行き来することで紙が変化していく。下地であるダンマル樹脂が紙を透かすと、紙の表面と裏面が繋がる。裏面に引かれた線が、表面に現れ、繰り返すうちに表と裏が曖昧になる。
「気孔は本来、空気や水蒸気の通り道となる植物の葉にある無数の穴だ。その閉じたり開いたりする気孔の動きを、話をしている人間の唇の動きとして何を話しているのか解析してみるという研究がある、という夢をみた。私のやっている事はこういう事なのかもしれないと思った。紙の開いた部分(透けた部分)から何が見えるのか、それはどんな絵画の言葉を話すのか、ただ見てみたい。」
宮原明日香
1985 三重県生まれ
2012 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2022 ミュンヘン美術アカデミーProf.Pia Friesマイスターシューラー修了
個展
2023 オレンジがあたるまで/bd Gallery, 名古屋
2021 Bis ich Orange treffe /Gallery Sebastianskapelle, Ulm
2020 You are not [in parentheses], but I am./Akademie Galerie, Munich
2014 宮原明日香展/Gallery Objective Correlative, 東京
グループ展
2023 Incarnate/Kulturwerkstatt Haus10, Fürstenfeldbruck
2022 Zwischen Gestern und Morgen /Museum Kurhaus Kleve, Kleve
2022 Klasse Pia Fries/Bayern ministry floor, Munich
2021 Hinter dem Vorhang/Blaunfarcogalerie, Munich
2021 Enteille/Promenade in Pulversheim, Pulversheim, Elsace
2021 Alles Paletti/Pasinger Fabrik, Munich
2020 Meeting Place/Akademiegarten, Munich
2020 relative viel zeit und raum/Spitalmuseum, Aub
2020 Differenz/Erholungshaus Leverkusen, Leverkusen
2019 Visite/MEME, Athen
2019 Chronicle/Kunst Quater Bethanien, Berlin
2019 Super Books/Haus der Kunst
2017 Lucky Freeze/AdBK, Munich
2017 Ankommen/ClubIn, Munich
2017 Bergstaffel/Off Space Concept, Stuttgart
2017 Lucky Freeze/ UdK, Berlin
2015 広くて静かで頭の働く場所 /東京国際フォーラムショップギャラリー, 東京
2012 凝集と拡散/神奈川県立相模湖交流センターアートギャラリー, 神奈川
他多数