【Exhibition】
近藤拓丸「もともと別の世界にいたようで」銀座 蔦屋書店
近藤拓丸/Takumaru KONDO
2025年1月
blues dress SHIBUYAにて7月に個展を開催した近藤拓丸が、銀座の蔦屋書店にて個展を開催いたします。ぜひお立ち寄りください。
【展覧会】
近藤拓丸「もともと別の世界にいたようで」
2025年1月11日(土) - 2025年1月24日(金)
※終了日は変更になる場合があります。
場所:銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
主催:銀座 蔦屋書店
問い合わせ先:03-3575-7755
【展覧会概要】
銀座蔦屋書店では、2025年1月11日(土)から1月24日(金)の期間、インフォメーションカウンター前にて、近藤拓丸の作品展示「もともと別の世界にいたようで」を開催いたします。
近藤拓丸は普段の制作において、日常の中で気になったモチーフや、自然物と人工物が共存している風景から着想を得て3DCGソフトでパラレルワールドを作り、キャンバスに油彩で描いています。
今回の展示「もともと別の世界にいたようで」では、大雪が降った日に一本の木と出会ったことによって、普段見ている光景が一瞬で別世界に切り替わったような感覚が制作のきっかけになっていると言葉にしています。自然物に手を少し加えるだけで普段見慣れた光景が一変し、バグが起きたような感覚が発生することに制作の根源があるといいます。
また近藤は具象的な3DCGのモチーフをもとにした抽象的なイメージも並行して描いています。作家はこれらの作品について「CGソフトのカメラから見えた光景を描く」という共通したルールにしたがって描いており、絵画制作の新しい方向性を探っています。
近藤が様々なシチュエーションから着想を得てつくり出したパラレルワールドから描き出す、色彩豊かな絵画作品の数々がご覧いただけます。是非ご高覧ください。
【作家ステートメント】
何気ない日常の中で出会う気づきを、直感的に3DCGのパラレルワールドに変換したものをモチーフとして描いています。
今回の展示では、大雪の中で出会った木に雪玉をくっつけて顔のようなものを作り、木がまるで自我を持った存在のように見えた時の体験をきっかけに制作を始めました。
普段は気にもせず通り過ぎてしまうような存在に、顔を作るというシンプルな行為ひとつを与えることで何か別の世界が開かれていくような感覚がありました。
それはゲームソフトの中でバグが起こった時の戸惑いにも似ています。
私が幼少期を過ごした1990年代〜2000年代は、不気味なバグが起こりがちなゲームソフトとともに過ごした時期でした。
大雪の中で出会った木と、幼少期のゲームのバグが、3DCGの仮想空間の中でメタファーや幾何形体、色彩を通してなんらかの関係をもつような直感がありました。
当たり前に見えている光景が壊れた一瞬の出来事に、描く対象としてもっとも魅力的なものが潜んでおり、そこからなんともいえぬ奇妙な存在たちがうまれてくるのです。
近藤拓丸