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【Exhibition】

橋本直明展「絵画の根源的場所性について」

橋本直明/Naoaki Hashimoto
2026年10月〜11月

GALLERY KTOの作家、橋本直明がこの度愛知県の松坂屋名古屋店にて個展を開催いたします。

橋本直明展
-絵画の根源的場所性について-
2026年10月29日(木)→11月9日(月)
営業時間:10時〜19時
※最終日は16時閉廊

松坂屋名古屋店
〒460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号
050-1782-7000
地下鉄名城線矢場町駅 地下通路直結(5・6番出口)/
地下鉄栄駅 16番出口より南へ徒歩5分

絵画とは、イメージを定着させるための場所であると同時に、知覚そのものが少しずつ解体されていく「場(Site)」なのではないかと思っています。
これまで私は、ニコラ・ブリオーが提唱した「関係性の美学(Relational Aesthetics)」の実践に近いかたちで、地域アートの領域において、他者との協働や、そこから生まれる変化する関係性について考えてきました。
現在、その探求は、平面という二次元のグリッドへと移行しています。
しかし、根底にある関心は変わっていません。
かつて社会的なコンテクストへと向けていた視線は、現在では、絵画という自律した構造体と、それを見る鑑賞者とのあいだに生まれる、より小さな関係性へと向かっています。
この転向の中で、画面に介入する「マスキングテープ」は、イメージを貼り重ねていくコラージュ(構築)と、それを剥ぎ取っていくデコラージュ(解体)を同時に行うものとして、絵画の構造そのものに介入する行為となっています。
アクリル、油彩、転写のあいだに重ねられていくこれらの行為は、過去に行ったことを完全に消すのではなく、時間の中に遅延させながら画面へと残していくものです。
それは、過去の行為が画面の中に痕跡(Trace)として蓄積されていくことでもあります。
ここで扱われる風景や室内は、ひとつの確定した意味を持つものではありません。
それらは、見るという行為によってはじめて、その状態が決まっていくものとして存在しています。
量子力学における非決定性(Indeterminacy)のように、見る者の視線に触れるまで、ひとつの像として確定されることなく、いくつかの可能性のあいだを揺らぎ続ける。
私は、風景や室内をそのような曖昧な図像として配置しています。
本展「ART HUB NAGOYA」では、空間を「室内(プライベートな閉域)」、「風景(消費される開かれた表象)」、そして「記憶の断片」という三つの位相に分けて考えています。
ここに介入する「鏡」は、実際の空間を作品の中へと引き込みます。
鏡が映し出す反転した像は、見る者を単に「見る(Looking)」という行為から、その像の先にあるものを補おうとする「想像(Imagining)」の領域へと移していきます。
そこでは、作品と空間、見る側と見られる側の境界が少しずつ曖昧になっていきます。
本展は、イメージと空間、視覚と認識の境界線上に生じるエラーや違和感を通して、絵画が成立する根源的な「場所性」をもう一度呼び起こす試みです。
2026年 橋本直明

橋本 直明 / Naoaki HASHIMOTO
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