top of page
中村淳子

夜なき夜 昼なき昼

2022.04.09.Sat ~ 05.08.Sun
blues dress SHIBUYA
13:00 ~ 18:00 No holidays
中村淳子《夜なき夜 昼なき昼》

ペーパーコラージュ、ミクストメディア
27cm×34.6cm
2019
中村淳子《オートクチュールな夢》

ペーパーコラージュ、ミクストメディア
29.3cm×41.8cm
2019

絵を描くということについてーJunx絵画論

コラージュ、アッサンブラージュ
そして絵を描くということ………………
私にとって絵を描くという行為は記憶の中に存在する「言葉」を目に見える物に置き換える作業です。そして物に刻まれた時の痕跡と記憶、かつて人類が道具を使って形のある物を作り始めた縄文時代まで遡る普遍的な記憶を辿る旅なのだと思っています。コラージュ、もしくはアッサンブラージュという手法を使う理由のひとつです。そして他者と繋がるための唯一の言語でもあります。

自らに課せているのは何処かに絵を描き加える事です。描く行為を物の時間に重ね合わせて初めてJUNXの作品になります。作品そのもののテーマはいつも意図しているのではなくこれはもう、突然に降りて来るとしか表現出来ません。
常日頃、集めている物たちや古紙、色の美しい印刷物などがある時、何かの「言葉」の合図で磁石のように吸い寄せられてひとつの作品が生まれてきます。それまで不可視だった「言葉」が突然可視化するのはとてもエキサイティ
ングな出来事です。
日々この様な創作活動をしている私ですが実はパーキンソン病という難病を患っています。8年くらい前、急に歩けなくなりました。殆どロボットの様にスイッチ(薬)が切れると動けないという状態でした。
そんな状況に抗う様に私は脳の手術を受けるという選択をしました。
手術後は奇跡を手に入れ手指は動き、改めて私にとって表現するという行為は内省的な自己を他者と通じ合うための、あるいはつながることのできる唯一の言語を創出しているのだと思いました。若しくはそうありたいと願っています。
そして私を形成し得た不可視的な要素が目に見えるカタチとなり紙面上で可視化する事で言葉を発する様に雄弁に私の代わりに外の世界へ発信し続けていきます。
この病気は進行性と言われています。
私自身が満足し喜びを感じているとおそらく脳内伝達物質が流れが良く
なり活性化され病気のことを忘れ身体中がリラックスします。だから私
には絵を描いて描き続けることがとても大切なのです。
私の作品を観た後に快活な気分になっていただけたら幸いです。未来は明るい
のだと信じる力を持つことはとても大切です。
2022.3.6 中村淳子

中村淳子
1958年 東京都大田区生まれ。

2014年 Tシャツ展
2016年 恵比寿 ギャラリーMalle 個展[JunxDoll展]
2018年 恵比寿 ギャラリーMalle 個展[コラージュ展]
     三越銀座店にて個展 / 8月
     銀座K’sギャラリー個展 / 11月
     丹波屋株式会社 企画展
2020年 銀座一丁目ギャラリー[黒猫展] 1月
     銀座土屋ホームギャラリー 出品
     恵比寿ギャラリーMalle 個展 / 7月
2021年  渋谷ウエマツ[100人の年賀状] 出品 / 1月
2021年  神保町ブックカフェ、[3000冊の猫の本と中村淳子のネコの絵展] / 1月
2021年 新国立美術館、平泉展に4点出品 / 2月
2021年 銀座GKギャラリー[路地裏の猫展] 出品 / 3月
2021年 アートの翼合同展 出品 / 4月
2021年 神戸はんが芸術連合会[第9回交流展]出品 / 6月
2021年  書家.中嶋玉華と平仮名とコラージュコラボ作品、[春と修羅][松の針]フランスコンペ入選。
2021年  グランドニッコーホテルギャラリー21 出品 / 10月、[猫といた青空][睡蓮 /古今和歌集 僧正篇昭]
2021年  アートの翼合同展 [夜なき夜 昼なき昼]出品 /10月
2022年  Salon de La 中村淳子 with Motherʼs collection bear展 [ 逍遥 -SHOUYOU - ] /3月

bottom of page