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山口真和

Nightgazer

2022.04.23.Sat ~ 05.15.Sun
13:00 ~ 18:00 closed on Wed ~ Fri.
GALLERY KTO 原宿
ACCESS 〉〉
山口真和《Untitled [hero]》

2015
紙にオイルパステル
300×400mm
山口真和《red house》

2015
カンヴァスに油彩、ラッカー
900×1200mm

【本展「Nightgazer」について】
さまざまな情報が画面上にイメージとして氾濫する現代、私たちの視覚は膨大な情報を高速で処理することを求められ、そのため視覚と思考や感情との連続性は確実に変化しています。
これは世界を形や色のパターンに当てはめて即時に理解せざるを得ない状況と言えるかもしれません。
私が制作において探求しているのは「感情の動きや精神の葛藤を伴った身振りとしての筆致」です。
これがいかに描く対象(或いは見る対象)を変質させ、「対象と隔たれている」感覚を呼び起こすかに重きを置いています。
この感覚によって初めて、見ることはパターン化された認識を超えて能動的な行為へと変わり、感情や精神に働きかけることができるのではないかと考えます。
本展「Nightgazer」は新作と旧作を織り交ぜた展示です。
出展作品のうち最も古いものは 2012 年に描いたドローイングで、そこから 10 年の月日が流れています。
10 年前の東京、7 年前のドイツ、そして今日のこの場所は、夜の黒さを通して繋がっているように感じます。
この夜の黒さは、私の作品群をつなぐキーワードである【夜の海、液晶画面、悲劇と日常】といった形で今回の展示の随所に表れているはずです。
情報化が加速し続ける今日、私たちの視線は受動的、条件反射的になりがちです。それに対して、私は、人間的な温もりや生の気配を、視線に与えようと試みてきました。
見ること/描くことによって対象との隔たりに血が通い出す、私は常にその過程を描こうとしています。

山口 真和 / Mana YAMAGUCHI

山口真和
1987年東京都生まれ。

2013年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了後、ドイツ学術交流会奨学金を受賞しドイツへ渡る。 
2017年シュトゥットガルト造形芸術大学を修了後帰国。
現在は東京在住、国内外で発表を続ける。

近年の展覧会歴
「隣り合う景色」CAFE&SPACE NANAWATA(2022)
「 The Shark」ドイツ文化会館(2021)
「 昇華のモルフォロジー」 Komagome 1-14 cas(2019)
「 パン屋と絵 #10」ドイツパンの店タンネ(2019)
「 踏青 Auf die neue Boden」ZAPbeijin 北京(2018)

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