潮田友子《夏至 2》
2017
パネル 綿布にアクリル混合技法
潮田友子《Nov-2017-snow-white-yellow》
2017
パネル 綿布にアクリル混合技法
73x51.5cm
フィリップ・フォレスト『洪水』から
それは昨日のことであり、1世紀前のことだった。他人にとって時間がどのように過ぎていくのか、もはや正確に見定めることはできなかった。わたしは一種の永遠なる現在の中を漂っていた。それは際限なく同じ日々を蘇らせるが、そうした日々は加算されることなく、そのいずれもが同時にあらゆる方向に広がっていくだけで何かを内に含むことはない。わたしが語るこの突然の感覚は、いつの日か遅かれ早かれ貴方を捕らえる。ひとは時が自分の背後で逃げ去ったことに気づく。自分が知らない内に。後ろを振り返り、過去が途方もない重さで自分の方にのしかかっているのを感じる。それには老いるだけで十分だ。生きた人生がどんなものであれ、誰の身にも起きることなのだ。
潮田友子
1947年 栃木県、宇都宮市生まれ、東京在住
1972年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1976年 1976年〜84年 西ドイツ ミュンヘン滞在 ミュンヘン美術アカデミー絵画科卒業
個展・グル-プ展
1981年・1983年 「グローセ・クンスト・アウスシュテルング」ハウス・デア・クンスト ドイツ
1982年「フリューヤース・アウスシュテルング」ガウティング市庁舎 ドイツ
1983年・1988年 個展 コルドンハウス、カーム市立ギャラリー ドイツ
1985年「サーキュレーション'85」帯広百年記念館
1987年「和紙の用と美展」山梨県立美術館
1988年・1990年・1992年 「グループ89展」福岡市立美術館
1994年「ファーレ立川アートプロジェクト」 東京
1995年「介在する表現—紙」山梨県立美術館
2004年「ディスタンス」栃木県立美術館
2000・2003年・2006年・2009年 「越後妻有アートトリエンナーレ」十日町市松之山 新潟
2008年「シシュポス・ナウ展」原爆の図丸木美術館 埼玉
2008年・2009年 「まつしろ現代美術フェスティバル」 史跡松代藩文武学校 長野
2010年・11年・12年・14年 「今日の反核反戦展2010/ 2011/ 2012/2014」原爆の図丸木美術館
2011年「潮田友子 川邉耕一 坂口寛敏展」ギャラリー風蘭 静岡
2013年 個展 「Summer Garden and Winter Giant」 MUSEE F 東京
2014年 個展 調布画廊 東京「防風林アートプロジェクト2013-14」 帯広
2015年「くまの古道美術展in紀伊長島」三重、「マイナスアート展 帯広コンテンポラリーアート2015」帯広
2017年 <平面>—明日への挑戦 ギャラリー湯山 新潟
2018年 「河口」展 帯広コンテンポラリーアート2018 帯広、「シロイルカの森坂口寛敏+潮田友子」森のオープンギャラリー大きな木 帯広、サファイア展 72年卒芸大上油科有志展 小杉画廊 東京、ドローイングの現在—創造の生まれる処— ギャラリー津山 新潟
2019年 東京インディペンデント2019 東京藝術大学陳列館 東京、形のないかたち展 ギャラリー月桂樹 坂戸 埼玉