潮田友子《Aug/18-22/green》
2018-2022
綿布にアクリル絵具
40.5x40.5cm
フランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた犬は、身体が砂粒に埋もれているが頭だけを出して身動きができない。
不自由さの中で目が外界を見ているギャップ。
私は、積み重ねられた色の層の中に自分を埋めての状態で、絵は焦点がどの層にもなく重層化して現れるが焦点を結ばない。
私は不確かなものをよりどころに絵を描いているのかもしれない。
身体が砂に埋もれ顔を上げているあのゴヤの犬は、私だったろうか。
潮田友子
1947年 栃木県 宇都宮市生まれ 東京在住
1972年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1976年 1976年〜84年 西ドイツ ミュンヘン滞在 ミュンヘン美術アカデミー絵画科卒業
個展・グル-プ展
1981年・1983年 「グローセ・クンスト・アウスシュテルング」ハウス・デア・クンスト ドイツ
1982年「フリューヤース・アウスシュテルング」ガウティング市庁舎 ドイツ
1983年・1988年 個展 コルドンハウス、カーム市立ギャラリー ドイツ
1985年「サーキュレーション'85」帯広百年記念館
1987年「和紙の用と美展」山梨県立美術館
1988年・1990年・1992年 「グループ89展」福岡市立美術館 1994年「ファーレ立川アートプロジェクト」
1995年「介在する表現—紙」山梨県立美術館
2004年「ディスタンス」栃木県立美術館
2000・2003年・2006年・2009年 「越後妻有アートトリエンナーレ」十日町市松之山 新潟
2008年「シシュポス・ナウ展」原爆の図丸木美術館 埼玉
2008年・2009年 「まつしろ現代美術フェスティバル」 史跡松代藩文武学校 長野
2010年・11年・12年・14年 「今日の反核反戦展2010/ 2011/ 2012/2014」原爆の図丸木美術館
2011年「潮田友子 川邉耕一 坂口寛敏展」ギャラリー風蘭 静岡
2013年 個展 「Summer Garden and Winter Giant」 MUSEE F 東京
2014年 個展 調布画廊 東京、「防風林アートプロジェクト2013-14」 帯広
2015年「くまの古道美術展in紀伊長島」三重
2015年「マイナスアート展 帯広コンテンポラリーアート2015」帯広
2017年〈平面〉—明日への挑戦 ギャラリー湯山 新潟
2018年「河口」展 帯広コンテンポラリーアート
2018 帯広 「シロイルカの森坂口寛敏+潮田友子」森のオープンギャラリー大きな木 帯広 サファイア展
72年卒芸大上油科有志展 小杉画廊 東京 ドローイングの現在—創造の生まれる処— ギャラリー津山 新潟
2019年 東京インディペンデント
2019 東京藝術大学陳列館 東京 形のないかたち展 ギャラリー月桂樹 坂戸 埼玉