《process #9》
2026
800×630mm
アクリル、シルクスクリーン、キャンバス
現代において画像は、一度生成されて終わるものではない。現実は写真として記録され、インターネット上を移動し、人々によって共有され、AIはそうした画像群を学習する。そして生成された画像は編集や複製を繰り返し、新たな画像として再びネットへ送り返される。AIが学習しているのは現実そのものではなく、「人間が画像化し、流通させた世界」である。
本展では、AI生成画像を紙へ印刷し、紙を丸めて皺という物理的な痕跡を与え、それを再撮影し、絵画へと変換する。データとして存在していた画像は、現実へ引き摺り出されることで、重力や時間といった現実の条件を引き受ける。この制作プロセスは、画像が物質と非物質のあいだを移動しながら姿を変えていく、現代のイメージのあり方をなぞるものとなっている。
展示されている絵画は、画像の終着点ではなく、その流れのなかで一時的に結ばれたかたちとして存在している。画像が異なる媒体を渡り歩き、その都度性質を変えていくなかで、絵画という形式もまた、その過程の一つとして見ることができるかもしれない。
本展タイトルである「Layers」は、画像編集ソフトにおけるレイヤーを意味するものであることはもちろん、AIによる生成、印刷、物理的な介入、再撮影、そして絵画化といった複数の変換が、一つのイメージの上に幾重にも重なっていく過程を指している。また、その背景には、インターネット上で生成、共有、複製され続ける膨大な画像の流れがある。私たちが今日、目にしているイメージはそうした無数のレイヤーの重なりによって成立している。
本展は、画像が変化し続けるその過程を絵画という形式を通して可視化する試みである。一枚の絵画を完成した結果ではなく、複数のレイヤーを経て生まれた一つの状態として提示することで、現代のイメージのあり方について問いかける。
大西晃生 Akio Onishi
1996年 岡山県生まれ
2019年 京都精華大学デザイン学部 卒業
現在 東京を拠点に活動
個展
2025「私墟」GALLERY KTO (東京, 日本)
2024「numb」Mozuku Gallery (高雄,台湾)
2024「Life」GALLERY KTO 新宿 (東京, 日本)
2023「persona」N project (大阪, 日本)
2023「0」GALLERY KTO (東京, 日本)
2022「大切な人たち(ではない)」BD GALLERY (愛知, 日本)
2022「I’m tired」GALLERY KTO (東京, 日本)
2021「paper craft (human)」GALLERY KTO (東京, 日本)
2021「paper craft」KUNST ARZT (京都, 日本)
2021「意識のコンテナ」yuge (京都, 日本)
2021「still life 2018 - 2020 GALLERY KTO in 名古屋」bluesdress L'ESPRIT NOUVEAU (愛知, 日本)
2021「still life」GALLERY KTO (東京, 日本)
2020「live coverage」KUNST ARZT (京都, 日本)
グループ展
2026「Reframing」GALLERY KTO 新宿 (東京, 日本)
2025「高松芸術港」高松シンボルタワー(香川, 日本)
2024「Three」京一原绘 Art Gallery (北京,中国)
2023「Christmas Art 100」伊勢丹 立川店 (東京, 日本)
2023「八色の森の美術展」池田記念美術館(新潟,日本)
2023「connect」TOKU GALLERY (南京,中国)
2023「IGNITION Japan-Taiwan Exhibition by ArtSticker」333gallery (台湾,台湾)
2023「connect」GALLERY KTO (東京, 日本)
2023「アルカイの空 – Sky of the beginning」TAV GALLERY (東京, 日本)
2022「ねじれが出会う位置」YOD Editions (大阪, 日本)
2022「P.O.N.D. 2022 IN DOUBT /見えていないものを、考える。」PARCO MUSEUM TOKYO (東京, 日本)
2021「YY-U25 vol. 2」ygion (京都, 日本)
2021「untouched friction」Art Lab TOKYO (東京, 日本)
2021「Prologue XII」GALLERY ART POINT (東京, 日本)
2021「カズナカガワ展 東京巡回展」GALLERY KTO (東京, 日本)
2021「FOG AREA」excube (大阪, 日本)
2021「ディスディスプレイ」CALM&PUNK GALLERY (東京, 日本)
2021「セカンドアタックっていう冒頭」VOU/棒 1Fギャラリー (京都, 日本)
2020「シェル美術賞展 2020」国立新美術館 (東京, 日本)
2020「中山いくみ・大西晃生 二人展 貌」 GALLERY KTO(東京, 日本)
2020「YY-U25」ygion (京都, 日本)
2020「コロニー」MEDIA SHOP | gallery 2(京都, 日本)
2020「グランドクロス」京都精華大学本館ギャラリー(京都, 日本)
2020 「Meteoron: 11人の人たちにとってローカルになるから(はならぁと2020)」滝野邸町家(奈良, 日本)
2020 「VIEWS」River Coffee&Gallery(東京,日本)
2019 「芸術動画ヤミ市ー冬のマーケット」BUCKLE KOBO(東京,日本)
2019「ALLNIGHT HAPS 2019後期「Kangaru」」HAPS オフィス 1F(京都,日本)
2019「孤独と連帯」プライベイト(東京,日本)
2019「東下」rusu(東京,日本)
2019「幽体的浮遊感」ギャラリーLv.10(大阪,日本)
2019「京都精華大学展2019」京都精華大学(京都,日本)
2018「東/京/都(京都編)」yuge(京都,日本)
2018「東/京/都(東京編)」中野meee(東京,日本)
2018「CAF賞2018」代官山ヒルサイドテラス(東京,日本)
2018「セイカジャック」京都精華大学GALLERY FLEUR(京都,日本)
アートフェア
2026「SEOUL ART SALON 2026」ソウル新羅ホテル (ソウル,韓国)
2026「ART FAIR TOKYO 20 (2026)」東京国際フォーラム(東京,日本)
2025「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025」マリンメッセ福岡 Bホール(福岡,日本)
2025「OSAKA INTERNATIONAL ART」大阪城ホール(大阪,日本)
2025「ART FAIR TOKYO 19 (2025)」東京国際フォーラム(東京,日本)
2025「ART365 松坂屋名古屋店」松坂屋名古屋店(愛知,日本)
2024「ART TAIPEI2024」台北世界貿易センター(台北,台湾)
2024「ART FAIR ASIA FUKUOKA2024」福岡国際センター(福岡,日本)
2024「D-art,ART 2024」大丸札幌店(北海道,日本)
2024「Beijing Dangdai Art Fair」全国農業展示館 11号館(北京,中国)
2024「ART FAIR TOKYO 2024」東京国際フォーラム(東京,日本)
2023「artKYOTO 2023」二条城(京都,日本)
2023 「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」マリンメッセ福岡(福岡,日本)
2022 「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2022」ホテルオークラ福岡(福岡,日本)
受賞歴
2022 NEWVIEW AWARDS 2022 ULTRA GRAPHIC Prize
2020 シェル美術賞 2020 入選
2018 CAF賞 2018 入選
コレクション
前澤友作コレクション
